全国ペインクリニック検索について

サイト構築秘話

令和5年7月28日

このサイトはある出会いがキッカケになりました。

サイト運営者は、元バンドマン。
1985年にバンドマン生活に終止符を打ち会社勤めを始めました。 ドラマーで足を酷使したことが、原因だったのか、今になってはわかりませんが、 会社勤めをはじめる少し前当たりから、足の裏側が、きりきりと痛みはじめました。

その痛みは、一向によくなる気配がなく、むしろ、日増しに痛みが増して行きました。

医者嫌いのわたしは、それでも我慢して医者を拒んでいたのですが、朝起きると、 階段の壁に手をつかないと1階へ降りられないほどの痛みに耐えることが出来ず、 とうとう、外科へ足を運びました。

ところが、治療として提供されたのは『シップ』でした。 いつまで経っても痛みが取れることはなく、むしろ、以前よりもかえって悪くなっていったのです。

鍼や、マッサージなども受けましたが、効果はなし、気がつけば、両足に痛みが広がっていました。

あるお医者様との出会い

当時、勤めていた会社の名刺には「ぱそこん先生株式会社」と印刷されていました。 PCのサポートを中心とした業務を行っていた会社です。

当時、マッキントッシュのユーザーだったわたしは、同じマッキントッシュを使っているドクターのところへ派遣されました。

何度か通ううちに、ドクターが、私の足の異常に気づき事情を聞いてくださったのです。

私の話が終わると、それは「○×▼◎◇という症状で…」と説明してくださいました。 そして、ドクターの提案は「注射で痛みを止めましょう!」だったのです。 しかも、注射する場所が、一番痛む足の裏のかかとの、まさにその場所です。 どう考えたって、注射をするような場所ではない。 最初は「ふざけているのかな?」と思ったくらい考えられない治療方法でした。

はじめにも書きましたが私は「医者嫌い」、ですがドクターは熱心にお話を聞いてくださり、 何より「痛み」に対する対応が、これまでのどのドクターとはまるで違うんです。 患者の痛みにではなく、まるで親兄弟のように親身なって聞いてくれるという姿勢にも感動しました。

そして、もしかしたら、この注射で治るかもしれないという気持ちと、 「これからこの痛みと一生付き合っていかなくてはならないのか」という憂鬱な気持ちから 逃れられるのであれば、怖いけど、その治療を受け入れようという気持ちになり 『ペインクリニック』の治療を受けることになりました。

あらかじめ「この場所への注射はすごく痛いですよ」とドクターからは予告されていましたが、 実際にこれほど痛い注射を体験したことはありませんでした。 しかし、次の日から、どんどん痛みが消え、一週間後には、キレイさっぱり、それこそウソのように痛みが消えてなくなりました。 その後、再発もありません。(結果的に両足に注射を受けました・・・)

痛みに苦しんでいる人は沢山いるだろう

その後、あるきっかけで何人ものペインクリニックのドクターとお話をさせていただく機会もあり、また、ネットなどを使い ペインクリニックについて調べていくうちに、『痛み』だけではなく『非常に多くの疾患』に効果があることもわかり、このペインクリニックを色々な人たちに知ってもらいたい。 私のように、諦めていた痛みを治せる治療方法があるのだということを、沢山の人に知ってもらうことが 『自分の足の痛みの理由だったのかもしれない』と、大げさに言えば神の啓示でも受けたかのように思いました。

はじめの頃は、『痛い』とか『苦しい』とかという話を聞くとペインクリニックを紹介するだけでしたが、 その度に、喜ばれ、感謝され「本当に素晴らしい治療方法なんだ」という事がわかってきました。

ある老舗の焼鳥専門店の社長から「妻が、膝の痛みで、まともに歩くことが出来なくなってしまったんだ。」 「毎年楽しみにしていた海外旅行にいけないかもしれない。」 「以前、村井さんが話していたお医者さんを紹介してもらえないか?」という相談を受け、 ご紹介をさせていただいたこともあります。 その時は「治療を受けたその日に、妻は、わたしの手を引きながら、明治屋によって帰ろう と、ニコニコと歩いていました。おかげさまで、今年も海外旅行を満喫してきました。」と海外から絵葉書をいただいたこともあります。

もっと多くの人に知ってもらいたい

大変、多くの方に、ペインクリニックを紹介し、 紹介した人が、また他の人に紹介していく。 痛みが『生きていく上で、どれだけ人を憂鬱にさせるのか』、 そして『その痛みが消えるという事がどれだけすがすがしい気持ちにさせてくれるのか』 という事を私は知っています。

私は、若い頃に、母を癌で亡くしています。
どんな時も弱音をはかなかった母が、癌の痛みに耐え切れず、 担当医や、看護士さんに、「こんなに痛いなら、いっそ殺してくれ」 と何度も訴えたといいます。

痛みは人との寿命を縮め、生きる気力や、病気と闘う気力さえ失わせてしまうのです。 あの時、ペインクリニックを知ってさえいれば、もしかしたら、 「母はあれほど苦しまずに済んだのではないか?」 「もしかしたら、病気と闘い抜いて、今も元気で生きていたのではないか?」 などと思うと、本当に悔しくてなりません。

そんなこともあり「ペインクリニック」のことを、もっと多くの人に知ってもらいたい。 そして、少しでも多くの痛みに苦しむ人達が、「人として当たり前の生き方が出来る平穏を 手に入れ、一生を送って欲しい」そんな思いでいてもたってもいられなかったんです。

私一人が出来ることは、たいしたことではありませんが、自分の得意分野である、インターネットを使ってペインクリニックのことを広報したいという思いで、2001年にこのドメインを取得し「ペインクリニックの検索サイト」を作ったのです。 途中、事情があり中断していた時期もありましたが、この度、ペインクリニックの検索サイトのサービスを再開しました。

ドクターであれば誰もが出来る治療ではありません

ペインクリニックは、麻酔科の免許を持っているドクターの中でも、しっかり勉強をした医師だけしか治療を行うことが出来ません。

ドクターの経験や知識や技術が治療の正確さや効果を左右することもあると聞いています。

中には、技量不足のため、それが有効な治療方法でも、医療事故やリスクが怖くて 別の治療方法でお茶を濁してしまう先生や、金儲けのために、わざわざ有効な治療を行わず、 何度も通わせるという先生がいるという話も耳にしています。

念のため申し上げておきますが、ここに掲載させていただいているドクターが、どれだけ技量があり信頼できるドクターなのかは、私は知るよしもありません。

それでも、私は、ペインクリニックが、多くの人に認知されればされるほど、経験豊富なドクターが増え、 そして、多くの人の「痛みや苦しみをなくしてくれることになるだろう」との思いがあってこのサイトを運営しています。

少しでも良い情報を提供したいと思っています。ドクターに関する情報ももっと詳しくお伝えしていく予定です。

サイトでは、可能な限り専門医を紹介させていただきたいと思っています。 このサイトは「ペインクリニック」を専門にあつかっている開業医や、特に『全国ペインクリニック開業医会』という 技術を磨きペインクリニックを正しく行うことを目的とした会の先生方などを中心にご紹介させていただいています。

必ずや親身になって相談にのってくれることでしょう。 ここに掲載されている先生方は「あなたの痛みや苦しみをなくしてくれるドクター」だと信じています。

私が受けた治療と同じように、「諦めていた痛みがある人」他の科の病院では、対象疾患ではないために 「難病扱いになっている病気」などを持っている人は、一度、近くのペインクリニックに相談してみてはいかがでしょうか?

一刻も早く「ペインクリニック科」の標榜を厚生省に認可していただきたい

ペインクリニックが日本に、誕生してから、まもなく50年が経過します。これほどまでに有効な治療方法がありながら、いまだに厚生省は「ペインクリニック科」の標榜を許可しておりません。 このサイトが皆さんにリンクされ、多くの人の助けになったのであれば、いつか厚生省宛てに「ペインクリニック科」の標榜を認める署名活動を始めるかもしれません。その時には、是非、ご協力をお願いいたします。

まだまだ、知名度の低いペインクリニックが、広く知られ、多くの人の傷みや苦しみが、なくなることを 私は願って止みません。

近くに、苦しんでいる人を見かけたら、一度、「ペインクリニック」を紹介してあげてください。

株式会社PIK 代表取締役 村井芳裕