ペインクリニックが治療を行っている主な疾患

慢性閉塞性動脈硬化症

慢性閉塞性動脈硬化症とは

閉塞性動脈硬化症(へいそくせいどうみゃくこうかしょう、ASO: arteriosclerosis obliterans)は、主に下肢の、主に大血管が慢性に閉塞することによって、軽い場合には冷感、重症の場合には下肢の壊死にまで至ることがある病気である。

主な症状

病気の進行に従って、様々な症状を呈する。Fontaine分類(フォンテイン分類)は、病期と症状を結びつけたものとして広く用いられている。 {{dl}} {{dt}}Fontaine 1度(もっとも軽症){{/dt}} {{dd}}下肢の冷感や色調の変化{{/dd}} {{dt}}Fontaine 2度{{/dt}} {{dd}}間歇性跛行(かんけつせいはこう) - 数十から数百m歩くと痛みのため歩行継続不可能になる症状。なお、腰部脊柱管狭窄症でもみられるため鑑別が必要。{{/dd}} {{dt}}Fontaine 3度{{/dt}} {{dd}}安静時疼痛{{/dd}} {{dt}}Fontaine 4度(もっとも重症){{/dt}} {{dd}}下肢の皮膚潰瘍。糖尿病などによる末梢神経障害がない限り、患者は激痛を訴える。{{/dd}} {{dt}}Fontaine 5度{{/dt}} {{dd}}下肢の壊死。下肢の温存は不可能であり、切断の適応となる。{{/dd}} {{/dl}} その他の症状として、陰萎がある。

主な治療方法

病期の進行に応じて、軽症では内服による治療が第一選択として考慮される。抗血小板剤、魚油やプロスタサイクリンがある。プロスタグランジンE1製剤や抗トロンビン剤の点滴が次に試みられる。Fontaine 2度以上では、外科的手術による血管バイパスや、バルーン拡張やステント留置による血管内治療が考慮される。下肢の壊死が重症である場合は、下肢の切断となることもあるが、合併症がない例でここまで至ることは稀である。 内服処方例 バイアスピリン® 1錠 1x朝食後 プレタール®100mg 2錠 2x朝夕食後 エパデール®S900 2包 2x朝夕食後 ドルナー®20μg 6錠 3x毎食後 注射処方例 プロスタンディン®20μg 2~3A + 生食500mL div リプル®10μg 1A iv 生活指導も重要であり、特に、禁煙の必要性が非常に高い。 実験的治療:血管新生を促進するために、造血幹細胞移植が試みられている。骨髄細胞、末梢幹細胞 (PBSCT, peripheral blood stem cell transplantaion) を患部に数十カ所にわけ注入する。CD34陽性細胞を特に純化させている施設もある。また血管新生を促すホルモンを産生させる遺伝子(HGF, VEGF)を筋肉注射して血管の誘導をはかる治験も行われている。 骨髄細胞移植、末梢血幹細胞移植、末梢血単核球移植については、厚生労働省が規定する先進医療として認められており、一部医療機関で保険診療との併用が認められている。

出典元

閉塞性動脈硬化症 - Wikipedia|http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%96%89%E5%A1%9E%E6%80%A7%E5%8B%95%E8%84%88%E7%A1%AC%E5%8C%96%E7%97%87

主な疾患例一覧

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