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腰部交感神経ブロックについて

出典:大阪大学医学部附属病院 麻酔科ペインクリニック部門より

腰部交感神経ブロックとは

交感神経とは、体の機能を調整する自律神経の一つで、血管に対しては収縮させるように機能しています。腰部交感神経節ブロックとは、下肢の血流調節に関係している神経の集まり(腰部交感神経節)に局所麻酔薬を注入する、または交感神経節を変性させることにより、下肢の血流を改善させる方法です。

下肢の血流が障害される病気、あるいは交感神経の活動を抑えることによって下肢の痛みが緩和される可能性がある場合に、患部の診断と治療を同時に進めることを目的としています。

腰部交感神経節ブロックの方法には、局所麻酔薬によって一時的に神経をブロックする方法と、神経を変性させて効果を持続させる方法があります。後者には、アルコールを注入する方法と特殊な針で神経に熱を加える方法(高周波熱凝固法)があります。

レントゲンを見ながら、背中から背骨に向けて針を進めます。針先を交感神経節のある背骨の前面まで進め、造影剤を注入し、問題なければ局所麻酔薬を注入します。
神経を変性させる場合は、局所麻酔薬注入後に異常がないか確認したのちアルコール注入または高周波熱凝固を行います。

高周波熱凝固法は、針先以外には熱が加わらない特殊な針を用いて行うため、神経節の部位のみを熱凝固することができます

関連用語

局所麻酔 高周波熱凝固法

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