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椎間板内加圧注入療法について

出典:椎間板治療より

椎間板内加圧注入療法とは

椎間板加圧注入療法

脱出型や遊離型ヘルニアで、他の神経ブロック療法に抵抗する場合、痛みが強く早急な疼痛軽減が必要な場合が適応となる。脱出型や遊離型における有効率は70〜80%である。高齢になるほど有効率が減少

椎間板造影の後、1%メピバカイン5ml〜10ml、デキサメサゾン4mgの混合液、症例によっては続いて生理食塩水15〜20mlを加圧しながら注入し、髄核と交通するヘルニアを破る。後縦靭帯未穿破の脱出型では、人為的に後縦靭帯を破る。後縦靭帯穿破脱出型でも、炎症による癒着が存在すると考えられ、圧がかかった後に急に圧が抜けることが多い。加圧後の所見を造影剤で確認後、1%メピバカイン5ml〜10mlを注入する。疼痛は施行後すぐに軽減することが多い。

奏功機序は、ヘルニア腫瘤の移動、細分化を起こし、神経根の圧迫の軽減、解除を図ること、発痛物質の洗浄効果、ヘルニア腫瘤の自然吸収促進効果が考えられている。同一椎間の注入回数は2〜3回までである。

82例で著効、有効率は70%、脱出型や遊離型では79%、JOA平均改善率65%、77%にヘルニアの縮小を認めたことが報告されている。

関連用語

疼痛

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